SUIRYO 翠陵 vol.82
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興報告などの記事を順次アップしていきながら、阿蘇と神戸をつなぐブログに育てていきたいと思います。取材担当の学生からは、学生ならではの視点で、商店街をよく知った上でないと書くことのできない内容の原稿が次々と上がってきて、みんなが同じ思いで取材に臨んでいたことがわかりました。個人的には、受け入れてくださった現地の方々に学生の本気を見てもらいたかったので、出来栄えには満足しています。村井 「取材活動」以外ではどんな活動をされたのですか?冨岡 私は仮設住宅や集会所を訪問して、子どもの遊び相手などの活動を行いました。子どもに肩車をせがまれて大変そうでしたので、自然と肩車をすることが私たちの役目になりました。私たちが遊び相手になっている時間を利用して、復興住宅のハウスメーカーとの打ち合わせをしている方もいたようです。大人の方にはどこまで話を聞いていいものか戸惑い、どうしても遠慮しがちになりますが、子どもたちには、自然に振る舞う方が互いの思いが通じるように感じたのは収穫でした。松尾 学生たちと一緒に行動し、話をする機会が持てたことで互いの距離感も近くなった気がしました。子どもが笑顔を見せている時に学生もいい表情になっていたことが、印象的でした。まさに、ボランティアの喜びを実感できた瞬間だったのではないでしょうか。村井 現地までの移動手段がフェリーやバスで大変だったのではと、受け入れ側として気になったのですが。冨岡 東北へのバスは車内が狭く大変でしたが、九州へのフェリーではたわいのない話からミーティングまでいろいろ話せたのでよかったです。私たちとしては他の年代の方と話す機会がなかなかない中、同窓生の方からボランティア活動以外の社会人としての興味深い話も聞けたので、移動時間も有意義に過ごせました。松尾 移動時間だけでなく、宿舎では一つの部屋に寝泊まりしたこともあって、私たち同窓生もとても新鮮な時間を学生と共有できました。学生へのサポートのあり方について、「学生が何を必要としているか」という疑問にも、当の学生から直接答えてもらうことができ、本当に実のある話ができて良かったと思います。村井 まず、学生と同窓生がお互いを知る機会を持てたことが、現地での活動にとても重要なことだったのかもしれません。2月の農業支援ボランティアで火山灰で爪を真っ黒にしながら、4SUIRYO 82特集これからのボランティア活動のあり方と同窓会の役割貴重な時間を共有できた学生と同窓生

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