SUIRYO 翠陵 vol.83
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03SUIRYO 83健康への「気づき」の世代、自分の心と体に愛着を持ちましょう年齢とともに「健康」への関心や取り組む環境が変わってきた時がチャンス!前職では、病院薬剤師として全国に12名しかいない妊婦・授乳婦専門薬剤師の1人として妊娠中・授乳中の服薬に関しての相談業務(妊娠と薬情報センターのホームページ参照)にも従事してきました。現在は大学の教員として薬学部4年次生の実務前実習や5年次生の実務実習施設訪問を担当しています。60歳を過ぎた今、私自身が健康を気遣う必要性を感じています。時間的な余裕が生まれ、仕事との向き合い方もずいぶん変わってくるミドル世代は、あらためて自分の体と心に向き合える格好の時期です。健康への「気づき」の世代とでも言っていいかもしれません。私は昨年よりジムでのトレーニングを開始し、半年後の人間ドックではすべて基準値をクリアしました。ジムやプールなどのスポーツ施設と時間を有効活用して、自分の体に心地よい刺激を与えていきたいと思います。これは本学薬学部2期生として長く薬学の世界でキャリアを積んできた率直な思いです。ようやく自分自身の健康を気遣う時がやってきた。そう考える同じ世代の方、自分の体と心に愛情を持ち、健やかな日々を過ごしましょう。大阪大谷大学薬学部・臨床薬学教育センターで特命教授として実務前実習および実務実習施設訪問を担当。薬学部教員前田 葉子さん(1977年・薬学部卒)大阪市都島区役所保健福祉課こども教育担当。18歳までの児童・生徒およびその保護者を対象に、臨床心理士による福祉相談業務を担当。臨床心理士・公認心理師三木 詩織さん(2008年・人文学部卒)(2010年・人間文化学研究科卒)いきいきと自分らしく生きるために必要な「こころの健康」心理学の専門的な知識を持った相談員が、こころの健康の維持、促進に寄り添います。ストレス社会の中、人は様々なストレスなどを抱えながら生活を送っています。人は、こころと身体のバランスが崩れると心身の不調につながります(『心身不一致の状態』とも言います)。メンタルヘルス、こころの健康を維持するためには、日々の食事、睡眠、運動といった基本的な生活習慣に気を付けることが大切です。それでも、悩みや不安が大きくなってしまうことはあると思います。いきなり医療機関に出向くのは、なかなか気が進まないかもしれませんが、そのような時は、臨床心理士や公認心理師(心理職初の国家資格)といった、こころの専門家に相談してみる方法もひとつです。また、自律神経などの心身の調子を整える方法、コミュニケーションを円滑にする方法、怒りの感情をコントロールする方法など、最近は、心理学の知見をもとにした一般向けの書籍もたくさん出版されています。気軽な気持ちで、ご自分のこころの健康を気遣ってあげてはいかがでしょうか。[妊娠と薬情報センターのホームページ] http://www.ncchd.go.jp/kusuri/index.html(国立成育医療研究センター)

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