SUIRYO 翠陵 vol.84
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政府主導で「観光立国」を目指す日本。今夏には「お・も・て・な・し」で誘致へと導いた、2020年東京オリンピックが開催されます。その「おもてなし」文化の最前線で、若くしてリーダーとして責任ある立場のお二人にお会いする機会に恵まれ、今につながる学生時代の経験から、おもてなしのプロフェッショナルとしての信条や思いなどを語っていただきました。学生時代のいろんな経験が今につながる価値観を育むきっかけに岸本 沖縄で生まれ、旅行に行くとなると飛行機で島外へ。空路を使えば行先は国内でも国外でも一緒という旅行好き09SUIRYO 84大学卒業後、洲本市の臨時職員を一年勤めながら、第24代クイーン淡路として淡路島のPR活動に携わる。退職後、実家が営む不動産業で営業職を経験。クイーン淡路としての仕事上での出会いをきっかけに、2009年12月に『日本一のフィッシングホテル 淡路島観光ホテル』を経営する上村家に嫁ぎ、女将となり現在は二児の母でもある。&おもてなしホスピタリティの第一線で― お客様に向き合う姿勢にマニュアルはなし ―な家族のもとで育ちました。それで、旅先のホテルで働く人を子どもの頃からよく見ていたんだと思います。国内外からの観光客とコミュニケーションを交わす機会が日常の中にある沖縄という場所柄も、職業選択の際には大きく影響し、ホテルを運営する会社への就職を決めることにつながりました。大学への進学や将来について考える頃には、ブライダルへの関心が高まり、一生に一度の幸せな瞬間に携わらせていただける、そんな人の記憶に残る仕事というものに心惹かれる自分がいました。そこで、ブライダル産業が盛んで最先端をいく都市で学びたいと考えて、私の大好きなヨーロッパにも似た街並みの残る神戸を進学先に選んだのです。同窓生対 談NOW!「淡路島観光ホテル」女将2004年・法学部卒上村 早苗さん2014年株式会社ホロニック入社。ホテルセトレ神戸・舞子 ゲストリレーション課、婚礼課を経験し、2017年にセトレハイランドヴィラ姫路 ゲストリレーション課へ。宿泊・レストランの予約・コンセプト、イベント企画全般を担当。入社5年目の2018年4月、セトレならまち開業準備室配属プロジェクトリーダーに抜擢され、開業後はホテルの支配人となる。㈱ホロニック事業企画室マイスター2014年・経営学部卒岸本 舞さん「おもてなし文化」を担う次代の若き女性リーダーうえむら さなえきしもと  まい

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