SUIRYO 翠陵 vol.84
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07SUIRYO 84以前所属していたBCリーグはどのチームもバス移動が基本で、バスで5時間移動して現地についてすぐ練習、試合というのが肉体的にはきつかった思い出があります。自分のイメージと実際のプレーの結果が違うときなどは、選手として精神的に辛い時期かもしれません。今思えば、いろいろなことを学べるチャンスでもあった気がします。イメージに囚われずに違う角度からプレーを見直したり、監督、コーチに質問していくことが大切だと知る貴重な機会とできるかどうかは自分次第です。サンダーバーズ1年目にお世話になった吉岡監督の『考えろ!』の言葉を今でも思い返します。それまでの自分は身体能力のままに野球をやっていたので、野球に関しての考えが浅かったのではと、気づかされた瞬間が幾度かありました。これからは、仕事がメインとなるので、将来的にはプレーヤーとしてよりも指導者としての自分を見てみたいという思いもあり、その目標のために野球を一層勉強していきたいと考えています。求められている場面で 結果を出すこと、最高の瞬間です!初めて国際大会の表彰台にのぼったのが、2014年。忘れることのできない喜びと感激を味わいました。でも、自分にとって本当に意味のある大会は、2015年の世界選手権でした。100m自由形14/14位、50m自由形15/16位という悔しい結果に、世界で戦える選手になりたいと強く思えたからです。そして、昨年2019年のジャパンパラ水泳競技大会50m自由形決勝のことでした。階段を踏み外して足首を捻挫した痛みに、50mのレースを棄権しようかとも考えました。それでも、怪我の度に悔しい思いをしてきたことが蘇り、自分を奮い立たせ、強い気持ちでレースに臨みました。自己ベストではないものの、最近では一番良いタイムで泳ぐことができました。気持ちで負けることなく、やってきたことを出し切り、自分自身の成長も感じた瞬間でした。卒業後は競技を引退します。競技を通して得た経験を糧に、新しいステージでも活躍できるように頑張ります。そしてまた何か夢中になれるものを見つけたいと思います。多くの人に支えられ「継続は力なり」を実感した4年間MESSAGE大学生活と水泳の両立を目指し、とても充実した4年間でした。競技は苦しいことも多く、何度も投げ出したくなりましたが、たくさんの方に支えられ、最後までやりきることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。MESSAGE同窓生のみなさんからの応援は、精神的にきつい時ほど心の支えとなりました。これからは、後輩たちに自分の夢を託すとともに、自分なりにサポートしていきたいと思います。河本 光平選手(2017年3月 法学部卒)卒業後、プロ野球独立リーグ「富山GRNサンダーバーズ」入団現在は、軟式野球実業団に所属野球Baseball同窓生水泳競技 パラスイム藤原 光里さん(2020年3月 法学部卒)同窓生水泳競技パラスイムSwimming

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