08SUIRYO 85投稿作品の受賞歴の多さを誇るのが、「小説創作研究会うぐいす」です。同人誌「うぐいす」が2019年の春に神戸新聞の文化面で取りあげられたほか、「明石市文芸祭」や部員3人が受賞者となった昨年5月の「神戸新聞文芸」など、公募への積極的な投稿も部員それぞれが目標とする活動の一つです。その「神戸新聞文芸」エッセー・小説部門で、自身2年ぶり2回目の入選を果たし、「ストーリーの運びがなめらかで、結末まで惹きつけられる」という選評とともに全文が掲載された4年次生部員の入選作も、「壁」をテーマに書くという、うぐいすでの勉強会から生まれた作品でした。普段の活動では、より良い作品を作ろうと、勉強会を開いたり、ダイヤモンドフェスティバル、大学祭、新入生歓迎時の計3回、作品を掲載した冊子を作成して配布しています。さらに、部のホームページにアップロードするなど、作品を発表する機会を随時設けています。また、部員同士が競い合い、それぞれの作品への感想や批評を述べることで、互いを高め合うことを目的とした合評会が定期的に開催されています。学外講師の岡田悦夫さん、うぐいす文学賞選考委員の島雄さんを講師役に、部長を進行役にしての合評会は、真剣な討議あり、和気あいあいの空気ありの有意義な時間となっています。「自分とは全く違う視点で作品に触れてもらえる、というのは非常にありがたいことです。むやみにほめてもらうより、改善点をズバズバと挙げてもらえる方が助かります」という声もあるほどに、作品を持ち寄った部員にとってはとても貴重な機会のようです。これまで図書館で行ってきた合評会も昨年6月からは遠隔会議システム(Zoom)によりオンラインで開催。通学・帰宅の時間を気にすることなく、無理なく参加できること、自宅からの参加で幾分リラックスして臨めるなど、部員たちは、この現状をおおむね前向きに捉えているようです。「想定外」の世の中にあっても、執筆への意欲は少しも削がれることなく、書きたいという思いがより熱く強くなるほどに漫画や演劇への興味も募り、小説以外のメディアからも表現手法を学びたいという欲張りな思いにあふれています。創作の秘訣に迫る(?)部員への一問一答!その人物にあった花言葉を持つ花の名前からつける、キャラクターに合った動物の名前からもじる、などがあります。登場人物の名前の決め方、その一例を教えてくださいQ.A.「楽しいから」と答えます。「なぜ、書くのですか?」と問われれば、どう答えますかQ.A.いたって普通の男女の恋愛ものを書けるようになりたいです(部長談)。今後書いてみたい、追求したいテーマはありますかQ.A.創設当時、顧問である先生のお気に入りの喫茶店が「うぐいす」だったと聞いたことがあります。研究会の名称「うぐいす」のいわれをご存知ですかQ.A.競作し、批評しあって、学びのうちに互いに高めあう変化する世の中にあっても、執筆意欲は衰えず、ますます盛んに勉強会でのテーマ競作から生まれた入選作品も「小説創作研究会うぐいす」受賞作品を次々と紡ぎ出す小説創作研究会うぐいすホームページ「鶯の巣」への作品のアップロードは今後も行っていきたいと思います。よろしければ、一度、覗いてみていただけませんでしょうか。同窓生の皆様からのご感想・ご意見を心待ちにしております。URL:https://uguisuchan.jimdofree.com/Twitter:@uguisu_iro【MESSAGE】
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