生の話題16SUIRYO 86グローバル・コミュニケーション学部日本語コースの留学生たちは、企業などでのインターンシップを対面のみで実施するのがコロナ禍で困難となり、前年度に引き続き外国人労働者やインターンシップ学生のためのオンデマンド教材作りに取り組みました。昨年6月末から8月上旬まで、京阪神各地の企業、団体、個人の計14カ所に協力をお願いし、オンラインでの打ち合わせを中心としつつ、一部は少人数でオフィスや作業場を訪ね、職場の雰囲気を味わうことができました。留学生はインドネシア、台湾、中国、ベトナム、香港、ミャンマー出身の3年次生全員(30人)です。日本語コース卒業生の就職実績がある大阪市住之江区の板金加工の会社や大阪YMCAなど、業種も多岐にわたり、職場で使う日本語や日本の慣習などを外国人が分かりやすく学べる教材をパワーポイントで作りました。外国人向けの公演に積極的な京都の和泉流狂言師、泉愼也さんに指導していただいたチームは、中国で日本の古典芸能・狂言を鑑賞してもらうのに役立つ教材を完成させました。動画を見ながら狂言の基礎的な知識や用語、鑑賞のポイントなどを中国語で学べる教材でスマホアプリでも学習できるので便利です。後期には発表会を開き、受け入れ先の指導担当者などに評価していただきました。指導にあたった栗原由加教授は「コロナ禍でも何とか工夫して卒業に必要なインターンシップを実施することができました。留学生にとっては貴重な経験でした」と話しています。グローバル・コミュニケーション学部日本語コースの学生がオンラインでインターンシップに取り組みました総合リハビリテーション学部理学療法学科の学生14人が昨年8月、有瀬キャンパス15号館でアメリカンフットボール部員のフィジカルチェックを実施しました。コロナ禍が始まって以来、スポーツ部員と接触する活動は休止していましたが、感染防止に万全を期して待望の活動再開でした。アメリカンフットボール部の54人を対象に、筋力、体組成、柔軟性、バランス能力などの測定を実施しました。また、障害の有無などもチェックしました。結果はアメフト部員にフィードバックして、「自分の身体の状態や運動機能が数値で客観的に分かった」と、感謝されました。学生トレーナー部員でもある理学療法学科3年次生の岡野誠さんは「普段学んだことを実践できる良い機会でした。今後も機会があればまた参加したいです」と感想を話していました。理学療法学科の学生がアメフト部員のフィジカルチェックを実施関西国際空港に近い大阪府泉佐野市の通関業務などに携わる会社で教材の動画撮影について打ち合わせをする留学生(両端)マスクやフェイスガードで感染防止対策を万全にしてアメフト部員のフィジカルチェックをする理学療法学科の学生らUNIVERSITY INITIATIVES IN CORONA
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