SUIRYO 翠陵 vol.87
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12SUIRYO 87WATER SKIINGYU MORIYAMA全日本水上スキー選手権大会優勝とスポーツファーマシストを目指して目標はいつも高く水上スキーを始めたのは3歳のとき。最初は水上スキーが趣味の両親に、ただついて来ている感じでした。競技として始めたのは小学5年生から。大会に出場しだすと、自然とライバルもでき、競い合うことで自分のモチベーションが上がっていきました。加えて楽しみも増し、2021年度の全日本選手権ではトリック、スラローム、ジャンプ、総合でU-21女子で優勝することができました。今は、21歳以下のスラロームの日本記録更新を目標に練習を重ねています。普段は、兵庫県加東市にある高室池や滋賀県の琵琶湖で、「ブースカ水上スキー倶楽部」のみなさんと練習をしています。両親が所属していて、私も幼少期からお世話になっていることもあり、いつも温かく見守ってくれています。高室池には慶応義塾大学や早稲田大学の水上スキー部の方が合宿に来られるので、一緒に参加させてもらうこともあります。普段の練習とは異なった視点でコーチングを受けることは、良い刺激にもなります。神戸学院大学薬学部を志望したのは、薬剤師として働く母の影響です。他のスポーツと違って、水上スキーを仕事にするのは難しい。でも、社会人になってもずっと続けたいと思ったときに、「すぐ近くに、仕事をしながら水上スキーも楽しんでいる、私が理想とする人がいる!」と母の大きな存在に気がつきました。大学生活では、薬学部は実習が多く大変なことも多いのですが、その反面、友達ができやすく、おかげで学業も楽しんでいます。昨年は、課外活動奨励賞(最優秀奨励賞)や、溝口奨励生にも選んでいただきました。授業のない日は、水上スキーの練習や試合に全力で取り組み、授業のある平日は人一倍勉強をして、きちんと学業と両立させようと思っています。スポーツ通じていろんなことを学んだ経験を生かして、最新のアンチ・ドーピング規制に関する知識を持った薬剤師、スポーツファーマシストの資格を取得するのが、今の大きな目標です。また、今後は水上スキーの普及活動にも力を入れていきたいと考えています。水上スキーは競技人口がとても少なく、関西には水上スキー部がある大学もありません。自分のできる範囲で、もっと裾野を広げてたくさんの人に楽しさを伝えたい。そんな思いから、子どもたちが参加する水上スキーの合宿に出向いて、上手く滑るための技術を教えています。日本で水上スキーをしている方の最高齢は77歳で、実は年齢を重ねても十分楽しめるスポーツ。薬剤師になる夢を叶え、年齢を重ねてもずっと水上スキーを続けられたら幸せですね。■将来の夢■水上スキーを始めたきっかけ■学業との両立を目指して

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