SUIRYO 翠陵 vol.87
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母校でサッカーの指導ができる喜びを感じてサッカー部の創部50周年記念パーティーにOBとして参加した時「OBとしてサポートがしたい。守備が弱点と聞いて、守備が堅いといわれるイタリアのサッカーを学んだ私にお手伝いできることがあれば」と伝えました。その後、顧問の岡田豊基先生(法学部教授)や当時のヴィッセル神戸アカデミーダイレクター(現横浜FCアカデミーダイレクター)の菊池彰人さんにプレゼンテーションをして、母校のサッカー部の監督に就任しました。母校で監督ができる喜びと期待がある一方で、自分の情熱だけをぶつけても、昨今の学生たちには響かないと思い、一定の距離を保ちながら、「君たちならもっと上のレベルにたどり着くことができる」という意気込みを伝えました。彼らも勝ちたいのに勝てないという現実があったので、私の思いを受け入れてくれ、チームが一つになりました。新型コロナウイルスが流行して部活動が行えない時も、部員には、レベルの高いサッカーの試合をみて研究するなど、モチベーションを高く保ち自己鍛錬は怠らないように指導を続けました。監督としてやりがいを感じるのは、学生たちが日々成長していく姿を実感できることです。ただ、監督が変わっただけではやはり勝てません。ピッチの中で戦うのは選手たちです。サッカーはチームの総合力が勝敗を分けるスポーツのため、適材適所を見極め、チーム分析をして必要な人材の確保をするのも監督の仕事です。人間性も見極めて、本当に神戸学院大学のサッカー部に入りたいと思ってくれる学生を積極的にスカウトしています。サッカー部から母校を代表するような人材をサッカーを通じて、学生たちが仲間と協力しながら成長して、立派な社会人になっていく姿を見ることができるのも、監督をしていて嬉しさを感じるところです。また、学生たちにはサッカーのことだけでなく、自分の海外経験を伝えるなど、グローバルな視点も持てるように指導したいと思っています。サッカー部は、大学からも最大限のサポートをしていただいています。今以上に切磋琢磨して、いつか神戸学院大学を代表するような人材を輩出したい。サッカー部は大学の誇りだという思いを胸に、社会へ巣立ってくれるような人材を育てていきたい。そのためには、私も学生たちも足りないところがまだまだあります。「ローマは一日にしてならず」ではないですが、「継続は力なり」を教訓に、一年また一年と実績を積み上げていきたいと思っています。自分たちが心の底から実現したいことや、絶えず新たな目標を自分たちで決め、責任感を持ち主体的に挑戦する集団を目指します。最大目標は本学サッカー部の悲願である【1部昇格】です。これまで積み上げてくれたOBの方々の歴史を大切にし、新たな扉をチーム一丸となって切り拓くために【継続は力なり】を合言葉に日々努力していきます。Andiamo a vincere! (アンディアーモ ア ヴィンチェレ!)みんなで勝ちに行こう!(イタリア語)神戸学院大学 サッカー部Kobe Gakuin University Soccer Club05SUIRYO 87

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