07SUIRYO 89学長就任のごあいさつ教員として定年退職を迎える2025年3月31日をもちまして、2022年度より3年間にわたり務めてきました学長職も退任することとなりました。同窓会の皆さまには在任期間中、本部・各支部における同窓生の懇親活動のみならず、同窓会連携講義、社会人へのステップアップセミナーなどのキャリア支援や多くの課外活動に対しての物心にわたる応援などによって学生の成長を支えていただきました。心より御礼申し上げたく思います。「同窓生は大学の宝である」という言葉を胸に、副学長、現代社会学部長、そして学長として多くの支部を訪ねることができましたこと、よき思い出として心に残っております。残念ながら諸事情によりお邪魔することがかなわなかった支部もありますが、なにとぞお許しを賜ればと思います。学長としての3年間で実に多くの「卒業生」の方々に会うことができました。同窓会支部でお会いした方もいれば、他の学長業務の中でお会いした方もいます。その中には、「卒業生」ではありながら、同窓会とは距離を置いている方もいました。同窓会とのつながりの中で私が常に考えてきたことは、こうした同窓会と距離を置いている卒業生を、もっともっと同窓会活動に参加いただくために、私には何ができるのだろうということでした。偶然にも、私のゼミの卒業生何名かと昨年久しぶりに再会できました。そのうちの一人が、地元の同窓会支部総会・懇親会に、私と会えるからという理由で出席したところ、思いもかけぬ新たな同窓生との出会いがあり、人生の幅を広げるチャンスを得ることができたと喜んでいたのが思い出されます。翻れば、人のつながりとはそういうものかもしれません。同窓会活動とは距離を置いていても、何か小さなきっかけさえあれば、同窓生同士の輪が広がることがあります。そうした「小さなきっかけ」に私自身がなれたことをうれしく思うと同時に、より多くの「小さなきっかけ」を同窓会活動の中に盛り込んでいってもらえればと願っています。同窓会の存在は、大学にとって間違いなく大きな力となっています。私も39年の教員生活を神戸学院大学で過ごして退職しますが、同窓会の活動は陰ながら応援し続けようと思います。また、皆さまとお会いできることを心より期待しながら、退任・退職のご挨拶にかえさせていただきたく思います。ありがとうございました。同窓会の皆さま、この度、学長に就任する備酒伸彦でございます。伝統ある本学の一員として、皆さまと共に新たな時代に向かえますことを光栄に存じます。大学創立60周年、同窓会設立50周年という節目に大役を仰せつかり緊張の毎日ですが、皆さまのお力を頼りに「後世に残る大学」の実現に向けて励んで参る所存です。何卒よろしくお願い申し上げます。さて、私たちを取り巻く環境は「少子縮小社会」の中、急速にグローバル化・デジタル化が進み、かつてない変化を遂げています。大学はこうした変化に対応し社会の要請に応えるべく、改革を進めなければなりません。本学は創立以来、自由な学風のもと多くの優秀な人材を輩出してきました。この伝統を継承しつつ、これからの時代を担う人材育成に力を入れて参りたいと考えております。同窓会におかれましては、2024年度に「産業界等連携講義」では103名、「OB・OGキャリアデザイン塾」では149名、「社会人へのステップアップセミナー」では96名の在学生に大きな知恵と経験を賜りました。また「各種奨学金・育成金事業」では在学生の学ぶ意欲を支えていただいております。さらに「大学への各種援助事業」を通じて本学の運営に大きな力をいただいております。このようなご支援に、新学長として心から御礼を申し上げ、大学の発展および学生の成長に資することをお誓いしたく存じます。さて、私は理学療法士という職で、22年間を高齢者ケアの現場と行政機関で過ごした後、本学に赴任しました。この経験から私は、人が動く、組織が動く力の源は「意欲」であるということを学びました。また、「意欲」を生むためには外からの支えが不可欠であることも同時に知りました。同窓会のさまざまな活動やご支援に触れるたびに、私自身、より良い大学とすることへの意欲をいただいていることに思いを致し、御礼申し上げますと共に、益々のご支援をお願い申し上げます。学長退任のごあいさつ(名誉教授 2025年4月~)(2025年4月就任予定)現代社会学部 教授 中村 恵学長 備酒 伸彦Greeting
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