ていく仕組み作りが、10万人組織を維持するためには不可欠になるでしょう。桑原(第6代):私の任期中に道筋をつけたい構想が二つあります。一つは「神戸学院大学経済人倶楽部」の設立です。これは卒業生の経営者が集い、切磋琢磨するだけでなく、現役学生を優良な企業へとつなぐ架け橋になります。大学の発展とブランディングにおいて、極めて大きな価値を持つはずです。もう一つは、「リカレント教育(学び直し)」のプラットフォーム化です。10万人の卒業生の中には、多様な分野のスペシャリストがいます。彼らを講師とし、オンラインを通じて「生涯学習」ができる場を同窓会が提供する。教養、趣味、ライフプラン、あるいは若手のためのキャリアチェンジ。情報が氾濫する時代だからこそ、信頼できる「先輩」から学べる環境には大きな価値があります。「老・壮・青」、すべての世代がこの同窓会を通じて新しい知識を得、刺激を受け、それが母校への帰属意識につながる。そんな「集って楽しい」に「共に学ぶ」という付加価値を加えた、新しい同窓会の形を追い求めていきたい。大学と協力すれば、それは必ず実現できると確信しています。司会:昭和に始まり、平成、令和とつないできた絆は、次の50年へと向かう大きな力になります。本日は、同窓会の歴史と未来を照らす貴重なお話をありがとうございました。だきましたが、後輩たちが築き上げた組織の立派な姿を見て、心から嬉しく、また誇らしく思いました。これからも、私たちが「また戻ってきたい」と思えるような温かい絆を、絶やさずに守り続けてほしいと願っています。西本(第3代):私からは、現職の皆さま、そしてこれからのリーダーたちに「恐れずに進んでほしい」という言葉を贈りたい。時代が変われば、同窓会の形が変わるのも当然です。変化があったとしても、それは組織が生きている証拠。我々は、静かに見守り応援し続けることが役割だと思っています。前田(第4代):私が会長を務めた時代から大切にしてきたのは、やはり「人のつながり」です。同窓会は利害関係を超えた、純粋な「心の拠り所」であるべきです。新しい時代においても、若手からベテランまでが同じテーブルで語り合える、そんな「楽しさ」を忘れない同窓会であってほしい。支部のネットワークをさらに強固にし、全国どこにいても「神戸学院の絆」を感じられる未来を期待しています。木村(第5代):今後の最大の課題は、やはり「人材の確保」でしょう。私の経験からも、神戸近辺には優秀な卒業生がたくさんいますが、その多くは30代から50代の働き盛りです。彼らにいかにして同窓会活動に興味を持ってもらい、その貴重な能力を同窓会組織のために還元してもらうか。大学関係者だけでなく、より広い層からリーダーを輩出しで、2、3年次生からの反響がさらに大きくなりました。先輩たちの生の声が、学生たちの大きな力になっていることを実感しました。桑原(第6代):社会に出て長い年月が経つと、世代間の価値観にギャップが生じることもありますが、イベントに集まる学生たちは非常に優秀で熱心です。当初はポートアイランドキャンパスだけでしたが、評判の良さに有瀬キャンパスでも開催するようになりました。社会人の実践的な話、そして何より「同じ大学を卒業した先輩」としての本音の話は、参加する学生の心に響き、一歩踏み出す行動力につながっていると感じています。「学生のニーズに応える」これこそが同窓会が大学に貢献できる最大の価値の一つではないでしょうか。■次なる半世紀へ ――同窓会が描く未来の形司会:同窓会設立50周年という大きな節目を迎え、これからの同窓会がいかにあるべきか。皆さまが描く未来への展望や、メッセージをお聞かせください。西川(第2代):私は、役職を退けば同窓会には一切関わらない、それが後進のためであると考えていました。元会長が顔を出せば、現職の方々も気を遣うだろうと。しかし、今回の設立50周年記念式典・祝賀会というすばらしい光景を目の当たりにして、その考えは変わりました。79歳になった今、参加させていた16SUIRYO 90 同窓会設立50周年記念誌 発行特別企画
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