桑原 理哲 Kuwahara Yoshiaki 法学部1984年度卒。1985年東洋証券株式会社入社。2017年から2024年まで代表取締役社長を務める。2022年東京証券信用組合理事就任。神戸学院大学客員教授。これまで「産業界等連携講義」や「OB・OGキャリアデザイン塾」に登壇。企業の見方、選び方について、また、「自分にぴったり合う会社の見つけ方」について学生へ講義。2026年度に開講する「ソーシャルリーダー特別講義」に登壇予定。自信が持てないようですね。誰もが初めから自信を持てるわけではないのに、失敗を恐れるからでしょうか?失敗しても、どうしてなのかを考えればいい。そのプロセスも大切です。壁にぶつかることもあると思います。そんな時、私は考えることを一切やめます。一歩離れてみると、違う視点から何かが見えてくるものです。それでもダメなら、挑戦をやめればいい。それくらいの気持ちでいいと思います。桑原 学生さんと話していると、表には出さないけれど非常にすばらしい潜在能力を持っていると気付きます。積極的にいろいろな人と関わり、特に社会人と話をしてほしいと思います。良いところを引き出してあげられる人がいれば、大きく変わってくるはずです。塚本 トップランナー特別講義に登壇させていただくと、とても熱心に聞いてくれて、最後に質問や意見を求めると2、3人は手を挙げてくれます。講義が終わってから書いてもらうレポートを読むと「こんなことを考えていたのか!」と驚かされることがたくさんあり、発表してくれたらよかったのにと思います。私う経験もしました。やってみたからこそ分かることがたくさんあります。大切なことは、くよくよしないで次の段階に向けて準備をすることだと私は常々考えています。目の前にチャンスがあるのなら自分の手でつかみに行こう桑原 証券会社の仕事は自分自身を売り込むことです。基本はまず相手のことをしっかり知って、自分のこともちゃんと伝える。こうして信頼関係が構築されて初めてお客様に対して提案ができます。そのために必要なことは、勉強をすること。山は高く登るにつれて視界が広がり見通しが良くなるのと同じように、勉強もやればやるほど視野が広がり、判断力が付いてきます。もう一つは、人が気付くことには必ず気付くのはもちろん、人が気付かないことにいかに気付けるかが重要です。常に周りに目を向けること、いろいろなことに興味を持つことを習慣にすることが大切ですね。塚本 学生さんたちは、なぜか自分にで簡単に食べていただける、Q・B・Bだけの味を追求し、メーカーとして今の時代を生き抜こうと頑張っています。最近の挑戦としては、昨年の大阪・関西万博へチーズのようなコクや風味を楽しめるチーズ代替植物性食品を提供する「これもいいキッチン」を出店したことです。チーズ一筋でやってきたQ・B・Bの価値を否定するのではないかと、社内から反対の声も上がりましたが、おいしさの力で「これもチーズ!」と認めてもらうため、未来の食の在り方を提案するために決断しました。また、海外へ出て行くプロセスに具体的に着手するときだと考え、現在、アジアの拠点としてベトナムに製造・販売会社「QBB ASIA」設立に向けて動いています。許認可に思った以上に時間がかかるという壁にもぶつかりながらも、長い目で見て挑戦を続けていこうと考えています。桑原 新しいことに挑戦するのには勇気が必要ですが、一歩踏み出さない限りは何も始まりません。実は私も米国株に参入する前にいくつか他の国でも試み、それぞれに事情が異なり、想定外の規制もあり、思うようにいかないとい29SUIRYO 90
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