SUIRYO 翠陵 vol.90
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37SUIRYO 90PROFILEPROFILETOPICSプロボクサーとして道を切り拓く彼らの「覚悟」と「絆」高知県出身。2025年7月、20歳最後の日に1R KO勝利で鮮烈なプロデビューを飾る。消防官をめざす傍ら、文武両道の道を模索する期待の新星。井上 誠志朗 氏 (現代社会学部3年次生) /写真中央在学中にプロデビュー。現在は会社員として新事業を担いながら、日本ランカーとして頂点をめざす、三人の兄貴分的存在。見村 徹弥 氏 (2018年度 現代社会学部卒/フライ級日本9位) /写真右大学のボクシング部で競技に出合い、卒業後にプロへ。仕事と練習を両立させながら「不撓不屈」の精神でリングに立ち続ける努力家。熊谷 直起 氏 (2020年度 人文学部卒) /写真左※学年は取材時2025年7月、神戸学院大生からプロボクサーが誕生しました。彼が大切にしているのは、神戸学院大学でつながる「縁」。プロボクサーとして同じジムで切磋琢磨する神戸学院大学の現役学生と卒業生が、学業と競技、仕事と競技を両立させる過酷な日常の中で、リングに懸ける「覚悟」や母校を通じて育まれた「絆」を熱く語ります。―井上さんは、2025年7月27日にプロデビューを果たされました。KO勝利、おめでとうございます。井上:ありがとうございます。実は、試合の翌日が21歳の誕生日だったので、20歳最後の日にデビュー戦を迎えられたのは、最高の思い出です。でも、当日は本当に必死でした。見村:控室で準備しているとき、すごかったよね。前の試合がKOで決まって、会場が揺れるくらいの歓声が聞こえてきて。井上:そうなんです。ゴングが連打される音が聞こえて、「あ、次は自分の番だ」と思ったら、にわかに信じられないというか。1ラウンドで決着がついたのは幸運でしたが、正直、その先のラウンドを戦う先輩たちは、どのような景色を見ているんだろうと圧倒されました。見村さんのようなA級なら10ラウンド以上戦うこともある。今の自分には想像もつかない世界です。見村:デビュー戦は誰でもそうだよ。私も経験があるけど、1ラウンド終わって「まだあと3ラウンドもあるのか」って気づく瞬間の絶望感はすごい(笑)。でも、出血したり、予想外のパンチが効いてしまったり、そういう「洗礼」も含めデビュー戦の記憶と「プロ」の洗礼

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