同窓生インタビュー
東洋証券株式会社
取締役社長
ポジティブに、好奇心の赴くままに行動した 学生時代
学生時代はゼミと寮生活が、一番の思い出です。ゼミの担当教員だった衣斐成司先生は、授業では単位取得が難しいという評判だったにもかかわらず、笑顔の素敵な優しい先生でした。私はゼミ長として、ゼミ生をまとめることを任されました。4年間の寮生活では、寮長を任され、寮生一同で大掃除をやり、オーナーから感謝されたこともありました。
商社でのアルバイトでは社会人と接することで、同じような年齢の者たちが集う大学では知り得なかった「社会人としてのものの考え方や見方、常識」を身に付けることができ、社会に出てから大いに役立つことになりました。
「明るさは幸運の種」をモットーに辿り着いた今
卒業後は東洋証券株式会社に入社。最初に配属された神戸支店で担当したのが東灘や芦屋の高級住宅街。お屋敷では門扉から玄関までが遠く、見ず知らずの家を訪問することに馴れないまま迎えた入社半年後の成績は、同期の中でも下位の方でした。
それでも、あきらめずに地道にコツコツ頑張れば、必ずチャンスを掴めると信じて営業活動を続けました。神戸市北区という新たな担当地域では、自分と同じ20代前半の子供を持つご家庭が多かったようで、日ごろの営業活動を見てくださっていた方からお声をかけていただき、その方からご近所の方、また新たなお客様へと活動の輪を広げ、業績に繋げていくことができました。「お客様に喜んでもらうのが商売の原点」、「お客様から“ありがとう”といわれる存在に」という思いは、この時の経験を糧に培ってきたように思います。
支店長の職に就いてからは、社員の誰しもが欠けてはいけない家族のような存在として、皆がひとつにまとまるようチームワークを大切にしました。最初に支店長として赴任した先では全34店舗中でも下位だったのが一年後には1位になりました。社員に対しては、「褒める・認める・任せる」を心掛けてきました。社員の幸せはお客さまの幸せに繋がり、そのための「幸せな働き方」を考え、「働き方改革」に取り組むのも今の私の役目と考えています。
市場と顧客に向けて目指すのは、時代の変化に対応できる国際感覚のもとで『信頼性や安心感の高い証券会社』と評価される会社です。当社は昨年100周年を迎えた歴史と伝統のある会社。次の200年に向け企業価値向上を図り、持続的に成長し続けるビジネスモデルを確立していきたいと考えます。
同窓会報「翠陵82号」より掲載